テレビのアニメに日本の昔の食事シーンで囲炉裏が登場すると、必ずと言って良いほどこの鍋が吊るされていて、みんなで鍋料理を食べていたのを思い出します。他では旅館で囲炉裏料理を食べられるところには、囲炉裏の上にこの鍋があったのを覚えています。
鋳鉄南部鉄器の岩鋳ふる里鍋
料理から鉄分を多く摂りたくて鉄鍋を買いました。
ちょっと憧れだった囲炉裏の上に吊るされた、あの鍋ですあの。全体的に丸い感じの鉄鍋で木製のお玉で中身混ぜてるシーンを見ては「美味しそうだ」「食べてみたい」と思っていました。
この商品は、鋳鉄製でとても重いですが、アルミやステンレスの鍋とは違った美味しさに仕上がるように思います。
鉄が溶出しているのが分かる
鉄鍋ですから、料理をすると料理の中に鉄が溶け出し混ざっていきます。鍋料理に多く使いましたが、すき焼きなどの肉を焼いて食べる料理にも向いていますし、炒め物も楽しめます。
鍋料理をしたときには、そのまま置いておくと煮汁などが黒ずんでくるのですが、これが溶出した鉄分の影響なのだそうです。
ちょっと取っ手が熱い
囲炉裏の上から吊るすため、フックに引っ掛ける作りになっており、取っての部分が鍋の両側から橋渡しのようにアーチ状に付いています。
この取手は、開いて鍋本体に触れる状態になるので、その状態にすると取っ手がとても熱くなって素手で持てなくなってしまいますが、取っ手を左右に開かず上に向けた状態ですと、鍋の蓋が取りづらかったり、鍋の中を混ぜづらかったりしてしまいます。
蓋が木製で木の香りがする
ふる里鍋についている蓋は、木製の蓋で鍋料理などの際に蓋をしておくと、開けた時に木の香りが漂います。
木の蓋のせいだと思いますが、料理そのものにも香りが移っていますので、気になる人は同じ大きさのガラスやアルミ製などの蓋を使うと良いかもしれません。
通常は何度か料理をすれば、木の香りはほぼしなくなり、料理にも移らなくなるそうなのですが、私が何度料理しても、この香りは無くならなかったです。
料理は冷めたら別容器に移す
できた料理はそのまま鍋敷きに置いて食べたりしますが、料理が冷めていくに従って、だんだんと黒ずんできてしまいますので、その前に保存用のキッチンポットやステンレスの鍋に移しておく必要があります。
黒ずんで味が変わるだけでなく、鍋に錆が発生してしまったりもしますから、使い終わったらすぐに洗って乾燥させた方が良いと思います。
揚げ物や炒め物もできる
鉄鍋の大きめの物を買えば、中華鍋の代わりのように使い、野菜炒めやチャーハンなども作れます。
ただ、鍋振りはできませんから、ヘラで中身を混ぜ返すようにして炒めていきますが、鍋が重いので鍋が動いてしまったりはせずにうまく作れると思います。
また、油を入れて揚げ物にも使えます。鋳鉄製で厚みがあり蓄熱性があるので、油に食材を入れた時に油の温度が一気に下がることもなく、うまく揚げ物もできとても便利でした。
終わりに
初めは、アニメに登場する囲炉裏の鍋が欲しい!と思ったのがきっかけでしたが、途中から鉄分の補給のために料理を作ったり、揚げ物に凝って揚げてばかりいたりと、鍋料理以外にもたくさん使いました。
ちょっと手入れが面倒ですが、鉄分補給や鋳鉄製の調理器具が好きな方は使ってみてはいかがでしょうか?
※その後、事情が変わりまして、この鍋も他の鋳鉄製品と一緒に処分してしまい、写真がありません。